2025.11.04 お知らせ
橋梁塗装は、橋の寿命を延ばし安全性を維持するために不可欠なメンテナンス作業です。経年劣化による錆や腐食を防ぎ、構造物の強度を保つことで、利用者の安全を守る重要な役割を担っています。本記事では、橋梁塗装の基礎知識から具体的な工程、必要な資格、業者選びのポイントまで、専門的な内容をわかりやすく解説します。
橋梁塗装とは
橋梁塗装とは、橋の鋼材部分やコンクリート部分に専用塗料を施し、劣化を防止する専門的な塗装工事です。主な目的は防錆・防食であり、同時に美観の維持や安全性の確保も担います。対象となるのは鋼橋をはじめ、コンクリート橋の鋼材補強部分、高架橋など多岐にわたります。一般的な建築塗装とは異なり、高度な技術と専門知識が求められる分野です。
橋梁塗装が必要な理由
橋梁は常に風雨や紫外線、温度変化にさらされており、塗装が劣化すると錆びや腐食が急速に進行します。鋼材の腐食は構造体の強度低下を招き、最悪の場合は崩落などの重大事故につながるリスクがあります。定期的なメンテナンスを怠ると、後に大規模な補修が必要となり、コストが数倍に膨らむケースも少なくありません。予防保全の観点から、計画的な塗装工事が不可欠といえます。
橋梁塗装の工程と作業内容
橋梁塗装は以下の5つの主要工程で進められます。
1. 現場調査・診断
塗膜の劣化状況や錆の進行度を専門機器で測定し、最適な施工計画を立案します。
5. 安全対策
足場設置や交通規制、落下防止ネットなど、作業員と通行者の安全を最優先した対策を実施します。
2. 素地調整
旧塗膜の除去や錆落としを行います。ブラスト処理やケレン作業により、新しい塗料が密着しやすい下地を作ります。
3. 下塗り・中塗り・上塗り
防錆塗料による下塗り、塗膜厚を確保する中塗り、耐候性を持たせる上塗りの3層構造で施工します。
4. 乾燥・検査・仕上げ
各工程で適切な乾燥時間を確保し、塗膜厚や仕上がりを検査します。
使用される塗料の種類と特徴
橋梁塗装では、有機塗料の使用がほとんどとなります。有機塗料は柔軟性と防錆性に強みがあります。近年は環境への配慮から、VOC(揮発性有機化合物)を低減した環境対応型塗料や、ナノテクノロジーを応用した高機能塗料の採用が増えています。橋梁の立地条件や予算に応じて、最適な塗料を選定することが重要です。
橋梁塗装に関連する資格・スキル
塗装技能士(1級・2級)をはじめ、有機溶剤作業主任者、高所作業車運転技能講習、足場の組立て等作業主任者などが代表的です。また、安全衛生教育の受講も推奨されています。これらの資格を持つ技術者が在籍する業者を選ぶことが、品質と安全性を確保する上で不可欠といえます。
橋梁塗装業者の選び方
業者選定では、橋梁専門の下地調整のスキル、施工実績と保有資格を必ず確認しましょう。国土交通省や自治体発注案件への対応経験がある業者は、高い技術力と信頼性を備えています。また、施工後のアフターフォロー体制や安全管理体制が整っているかも重要なポイントです。見積もり内容の透明性や、現場での安全対策の具体性も判断材料となります。
鋼塗株式会社の特徴
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まとめ
橋梁塗装は、橋の長寿命化と安全性維持に直結する重要なメンテナンス工事です。定期的な塗装工事により、大規模補修のリスクとコストを抑えることができます。専門的な知識と資格を持つ信頼できる業者を選定し、計画的なメンテナンスを実施することが、安全なインフラを守る第一歩です。
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