2026.05.08 コラム
橋梁や鋼構造物の塗装工事において、もっとも重要と言っても過言ではないのが「ケレン(下地処理)」と、周囲の環境を守るための「養生」です。 鋼塗株式会社では、1級技能士による高度な管理体制のもと、厳しい基準でこれらの工程を実施しています。
今回は、インフラの長寿命化に不可欠な「施工のこだわり」と、よくあるご質問について解説します。
1.周辺環境への配慮:徹底した「完全密封養生」
ケレン作業、特に剥離剤を使用する現場や粉塵が発生する現場では、有害物質の飛散防止が絶対条件です。当社では独自の厳しい養生基準を設けています。
■ケレン1種・2種における「完全密封」
・ 二重の養生シート: 足場養生に加え、措置調整用の養生シートを2重に張り巡らせ、わずかな隙間も残さず密封します。
・ コンパネによる外郭防護: 施工現場の状況に応じ、シートの外側をコンパネ(木製パネル)で覆うことで、物理的な完全密閉空間を作り出し、粉塵の外部漏洩をゼロに近づけます。
■養生シートに関する一括対策
剥離剤を使用する際は、工程ごとにシートを積層する手法をとっています。
・ 一括回収・適正廃棄: 作業完了後、付着した剥離剤をシートごと包み込むように回収し、適切に廃棄処理を行います。これにより、現場周辺を汚染することなく安全に作業を完了させます。
2.鋼構造物メンテナンス FAQ
現場調査やご相談の際に、よくいただくご質問をまとめました。
Q. 塗り替え塗装の耐用年数はどれくらいですか?
A.およそ30年が目安です。 当社の施工基準では30年程度の耐久性を目指していますが、もし施工から9年以内にはがれや浮きが発生する場合、事前の下地処理(ケレン)が不十分であった可能性が高いと言えます。
Q. 補修を検討すべきタイミングは?
A.「目に見える錆」が出始めたら、すぐにご相談ください。 錆を確認してすぐに処置をすれば、鋼材内部の腐食を最小限に抑えられます。劣化が進行し、手遅れの状態になると、通常の塗装ではなく大規模な「ブラスト工事」が必要となり、工期もコストも大幅に増加してしまいます。早期発見・早期対策が、インフラ維持のコストダウンに繋がります。
Q. 施工に適した時期はありますか?
A.春(3月~梅雨入り前)と秋(9月~年内)をおすすめしています。 結露や極端な低温が予想される冬場を避け、塗料の性能を最大限に発揮できる気候条件での施工をご提案しております。
地域の安全を守り、未来を色づける
鋼構造物塗装の本質は、表面を綺麗にすることだけではありません。 「いかに徹底してケレンを行い、鉄を腐食から守るか」 そのために、私たちは1級技能士の誇りを持って、見えない下地作りに一切の妥協を許しません。
橋梁・鋼構造物の点検や塗装計画でお悩みの際は、全国対応の鋼塗株式会社までお気軽にお問い合わせください。
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