2026.06.05 コラム
循環式ブラスト工法とは、
研削材を回収・再利用しながら旧塗膜除去や素地調整を行う工法です。粉じん飛散の抑制・産業廃棄物の削減・周辺環境への配慮に優れており、橋梁補修・鋼構造物メンテナンスの現場で採用が進んでいます。
本記事では、循環式ブラスト工法の特徴・仕組み・従来工法との違い・施工メリットと注意点について、橋梁・鋼構造物塗装を専門とする鋼塗株式会社がわかりやすく解説します。
工法の概要
橋梁や鋼構造物の補修工事では、新たな塗膜を施す前に旧塗膜の除去と素地調整が欠かせません。素地調整の品質が塗膜の付着力や耐久性を大きく左右するためです。
循環式ブラスト工法は、圧縮空気によって噴射した研削材を、施工後に専用装置で回収・分離し、繰り返し再利用する工法です。研削材の使い捨てを前提とする従来工法と異なり、廃棄物の発生を抑えながら高品質な素地調整を実現できる点が大きな特徴です。
主な使用現場
循環式ブラスト工法は、以下のような現場で採用されています。
橋梁補修高速道路鋼構造物鉄骨構造物プラント設備タンク・貯槽インフラ更新工事
特に老朽化が進むインフラ構造物の維持管理工事での需要が高まっており、発注機関の環境基準強化の観点からも注目されている工法です。
研削材を回収・再利用する流れ
施工の基本的な流れは次のとおりです。
1研削材投射 ▶ 2塗膜除去 ▶ 3研削材回収 ▶4分離・選別 ▶5再利用
回収した研削材は専用機器で塗膜くずや微粉と分離され、再び投射材として使用されます。このサイクルにより、廃棄物の発生量を大幅に削減することが可能です。
橋梁補修の現場では、旧塗膜に鉛などの有害物質が含まれているケースがあります。従来工法では粉じんが広範囲に飛散しやすく、作業員の健康被害や周辺環境への影響が懸念されます。
循環式ブラスト工法は密閉・回収機構を備えているため、粉じんの外部飛散を抑制しやすく、労働安全衛生法や周辺環境への法規制対応においても有効な選択肢となっています。
従来のオープンブラスト工法と循環式ブラスト工法を主要項目で比較すると、以下のとおりです。
| 比較項目 | 従来ブラスト工法 | 循環式ブラスト工法 |
|---|---|---|
| 粉じん飛散 | 多い | 抑制しやすい |
| 修繕工事 | 使い切り(廃棄) | 回収・再利用 |
| 産業廃棄物量 | 多い | 削減しやすい |
| 周辺環境への負荷 | 養生負担が大きい | 比較的軽減できる |
| 長期的なコスト | 廃材処理費が増加 | 削減につながる場合あり |
SDGsへの対応やインフラ老朽化対策の加速、環境基準の強化を背景に、発注機関・施工者ともに環境負荷の低い工法を選択する動きが広がっています。循環式ブラスト工法は、こうした社会的な要請に応える工法として位置づけられています。
・産業廃棄物の削減研削材を繰り返し使用することで廃棄物の発生量を抑えられます。廃材処理にかかるコストや手間の軽減につながります。
・作業環境・安全性の改善粉じん飛散を抑制することで、作業員の吸入リスクを低減します。有害物質を含む塗膜の除去現場では特に重要なポイントです。
・施工品質の安定均一な研削材を連続投射できるため、安定した粗さの素地調整が可能です。塗膜の付着力向上にもつながります。
・長期的なコスト削減廃材処理費の低減や研削材の再利用により、長期的なコスト削減が期待できます。ただし現場条件によって異なります。
循環式ブラスト工法はメリットが多い一方、以下の点に注意が必要です。
・施工環境によって向き不向きがある 狭小箇所・複雑な形状の構造物では回収機構の設置が困難な場合があります。現場ごとに適用可否の検討が必要です。
・専用設備・機材の準備が必要 循環・回収システムを導入するための機材コストと搬入計画が求められます。
・施工会社の技術力・管理体制が重要 工法の効果を最大限に引き出すには、適切な機材管理と熟練した施工技術が不可欠です。
循環式ブラスト工法を採用する際は、施工会社の選定が品質を左右します。以下のポイントを確認することをおすすめします。
・橋梁・鋼構造物のブラスト工事・インフラ補修の施工実績があるか
・安全管理体制が整っているか(朝礼・安全大会・現場管理の仕組み)
・周辺環境への配慮(近隣対策・粉じん管理)ができているか
・施工後の品質管理・検査体制が明確か
・全国対応が可能で、現地調査・工法選定の相談ができるか
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Q循環式ブラスト工法とは何ですか?
A研削材を回収・再利用しながら旧塗膜除去や素地調整を行う工法です。粉じん抑制・廃棄物削減・環境配慮に優れており、橋梁・鋼構造物補修で採用が進んでいます。
Q従来のブラスト工法と何が違いますか?
A研削材の再利用による廃棄物削減、粉じん飛散の抑制、周辺環境への負荷軽減が主な違いです。長期的なコスト削減につながる場合もあります。
Qどのような現場で使われますか?
A橋梁・高速道路・鋼構造物・プラント設備・タンクなど、インフラ補修・更新工事の素地調整工程で幅広く使用されています。
Q鋼塗株式会社に相談できますか?
Aはい。素地調整・塗膜除去まで一貫対応いたします。全国対応・相談無料ですのでお気軽にご連絡ください。
循環式ブラスト工法は、研削材の再利用による廃棄物削減・粉じん抑制・作業環境改善・施工品質の安定といった多くのメリットを持つ、環境配慮型の素地調整工法です。
一方で、現場条件や施工会社の技術力によって効果が左右されるため、実績豊富な専門業者への相談が品質確保の第一歩となります。
鋼塗株式会社は、橋梁・鋼構造物を専門とする塗装・ブラスト工事のプロフェッショナルとして、循環式ブラスト工法を活用した高品質な施工を全国でご提供しています。ご相談・お見積りはお気軽にお問い合わせください
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